K-1さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会(3月21日)の追加カードが発表され、木村“フィリップ”ミノル選手は平山迅選手との対戦が決定。前回の試合では城戸選手を倒し、絶好調。ファンの待望論が高まった中でのカード発表となり、ファンは沸きました。
今回の『木村”フィリップ”ミノルのdopeなラップトーク』は試合の振り返り、そして共に入場したラッパー・MC TYSONさんとの交流、3月のK-1ビックマッチについてたっぷりお話ししていただきました!
--遅くなりましたが、昨年11月に城戸選手との試合に勝利されましたね。おめでとうございます。D.Oさん、JASHWONさん、MEGA-Gさんなど、多くのヒップホップ・アーティストたちが、木村さんを応援するため会場に駆けつけていました。
ミノル:いやあ最高ですよね!おかげで良い試合が出来ました。
--MC TYSONさんと一緒に入場していました。これって木村さんがオファーしたんですか?
ミノル:僕からは、そんな図々しいお願いは出来ないです(笑)。TYSONさんのマネージメントをしている方と話していて「入場曲にどうですか?」みたいなお話をいただいたんです。実はシウバの『Darude-Sandstorm』を入場曲にしようかなって思っていたんですが、当然MC TYSONだろ、と。で、たまたま試合の日にTYSONさんが東京にいらっしゃるってことで「一緒に入場しちゃいましょうか?」みたいなお話までいただきまして。ファンとしてアガりましたし、ファイターとしても気合が入りましたね。
--試合前にMC TYSONさんと話しましたか?
ミノル:入場する直前に「バッチバチいってやれよ。俺らが始めた頃の気持ち忘れるな」って言ってくれました。『I HAVE A DREAM』の世界観そのままですね。最高ですよ。で、一緒に入場して。対戦相手の城戸選手は面白い系の方だったので、会場の空気が一気に変わりましたね。Thugな感じに(笑)
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MC TYSON 「I HAVE A DREAM」
--入場のパフォーマンスから勝った、と。入場前の木村さんは非常にリラックスしているように見えました。
ミノル:はい。すごく良い状態でした。もちろん緊張もしてるんですけど、リラックスしている状態を表に出すことが出来ていた。緊張が表に出るようになってくると良くないんです。
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【OFFICIAL】城戸康裕vs木村”フィリップ”ミノル【スーパーファイト/K-1ウェルター級】2017.11.23 K-1 WORLD GP 2017 JAPAN
--試合の方も完勝でしたね。最後は感極まっているように見えましたが。
ミノル:そうですね。「一つ大きなことを超えた」って感じで。
--「これは勝ったな」と?
ミノル:はい。で、「ここは勝負に徹しよう」とも思ったんです。K-1というのは試合数が多いんでダメージの蓄積がある。最後の最後で、痛めてる場所にヒザとかハイキックをもらったり、ましてや負けちゃったりなんかしたら「良い試合だった」じゃ済まされない。だからもう徹底的にもらわないように意地悪く行きました。
--試合後はどうでしたか?
ミノル:色んなラッパーの方からお祝いの言葉をいただけて嬉しかったすね。それと去年末には「漢たちとおさんぽ」にも出させていただいて。めっちゃ楽しかったですね。UZIさんも喜んでくれて。本当に嬉しかったですよ。
漢たちとおさんぽ#67~featuring格闘TIMES編~
--MC TYSONさんが12月末に新曲「SLUMDOGG MILLIONAIRE」をリリースしましたね!カッコよかったですよね!
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MC TYSON – SLUMDOGG MILLIONAIRE – Pro by ELDEEN INDUSTRY
ミノル:僕は貧困も含めてマイナスな環境さえも全部さらけ出すのがヒップホップだと思っています。しかもTYSONさんは勝ち上がっている。「ガキの頃ながめたキャデラックエスカレード」って歌詞がありますが、今しっかりと勝ち取っている。
夢を現実にする過程を描いているんです。これこそが「ザ・ヒップホップ」だと思います。仲間の出し方も良くて、ステージに上がるのはTYSONさんだけ。一人で挑んでいく感じも格闘家と似ています。
試合後に大阪に行ってMC TYSONさんと遊びました。TYSONさんたちは住之江に住んでるんですけど、今回は心斎橋の方で。高級なお店で美味しいものをいっぱい食べさせていただきましたね。
ずっとTYSONさんとお話していました。K-1やジムの人たちがくれるのって、僕専用の言葉じゃなくて、選手全般に向けたアドバイスでもあるんですよね。でもTYSONさんは、僕のスタイルや生き方を分かった上で、僕専用のアドバイスをくれました。
--心に残った言葉を一つ挙げるとすれば?
ミノル:「今、俺たちは時代が変わるのを待つしかない」ですね。「もちろん変えるために動いていくけど、変わるのを待つことも必要だ」とも言っていました。HIP HOP界にも流行りがあると思います。今ならTRAP。つまりTYSONさんとは違うスタイルです。K-1も流行りとかあるんで、そこは一緒なんですよ。
僕もTYSONさんもお互いスタイルがあって、でも今の時代の流行りではない。でも、その辺はサイクルなので今は待とう、と。あと「俺らみたいなビッグマウスは、ずっと発信し続けているのに、ポッと出だと思われる傾向がある」って言葉には納得しましたね。僕のことを努力してきたタイプだって分かってくれてるのが嬉しかったです。やっぱり似ているところがあるんだと思います。
Source: Abema HIPHOP TIMES