現在世界が熱狂中のおもちゃ『ハンド・スピナー』。指先でまわすだけのシンプルなおもちゃなのだが、その謎の中毒性に日本国内でも爆発的に人気を集めている。そんな『ハンド・スピナー』が実は紀元前約2000年前から存在していたと主張する画像がTwitterに投稿された。
シカゴ大学付属の考古学博物館に展示されていたこちらの『動物の頭の形をした回るおもちゃ』。確かに『ハンド・スピナー』そっくりの形。今から約4千年以上前、古代オリエント史のイシン・ラルサ時代に生まれた土製の焼き物であるとのこと。
Proof that there are no original ideas anymore pic.twitter.com/7zPxYha7QQ
— Arielle Pardes (@pardesoteric) 2017年7月31日
//platform.twitter.com/widgets.js
この展示品の写真が「新しいアイディアなどもう存在しない事の証明」というコメント付きでツイートされた。
3つの先端がある形状、そして「回るおもちゃ」という説明書き。85年前からこの状態で展示されているとのことであるが、確かに『ハンド・スピナー』の先祖だと言われたら信じてしまう。
しかし残念ながらこの美術館のEvans館長によると、この「回るおもちゃ」という説明書きは間違いである可能性があるとのこと。85年前に美術館にやってきた時はおもちゃであると判断されたが、研究が進むに連れ、これは槌矛の先端であることが分かったようである。「時が経ち研究が進むと歴史は修正されていく」とEvans館長は語る。
こちらがイシン・ラルサ時代の槌矛の先端。確かに同じように動物の頭の形をした先端と真ん中に穴が開いている。
しばらくしたらこの『回るおもちゃ』という説明書きは修正されて、槌矛コーナーに移動となってしまうようである。
Source: FNMNL フェノメナル