今週のビルボードシングルチャートで1位となったPost Maloneが21 Savageをフィーチャーした楽曲“Rockstar”。
2人のアーティストにとっても、初めての1位となったこの楽曲の大ヒットの影にはある1本の不思議な動画が潜んでいたとFaderが指摘している。
上記のビデオがそれだ。このビデオ実は、3分38秒間にわたりずっと同じPost Maloneによるコーラスの箇所をループし続けているというもの。Post Maloneや21 Savageのバースも入ってこずに、延々と同じ箇所が繰返されているだけだ。しかしこのビデオはフェイクビデオではなく、リリース元のレーベルであるRepublic Recordsがアップしており、すでに4300万回もプレイされており、このビデオの再生回数もビルボードチャートのカウントには入る、たとえずっと同じループになっていてもだ。
さらにこのビデオの巧妙なところは、ビデオの詳細部分にFULL SONG HEREという文言とともにリンクが貼ってあり、そのリンクがApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスのリンク先になっているということ。リスナーはこのビデオでは満足ができないので、1曲全体を聴こうと思ったら必ずどこかのストリーミングサービスで再生することになる。つまりこのビデオを再生すると、かなりの確率で2再生分が稼げてしまうのだ。
このやり方は、確かに今のストリーミングが優勢の音楽業界においては、とてもクレバーなマーケティング手法かもしれないが、”Rockstar”を聴きたいと思っているリスナーにとっては誠実なやり方といえるのだろうか?
Source: FNMNL フェノメナル