アメリカで最も権威のある音楽チャート“Billboard(ビルボード)”が、Youtubeの再生回数をアルバム・チャート(ビルボード200)に反映させるかもしれないという情報が流れてきた。
Youtubeの再生回数は既にシングル・チャート(ビルボード100)やその他のアルバム・チャートなどにも反映されているので、今回の動きは激動する音楽シーンに合わせたもので、ごく自然な流れなのかもしれないが、これが正式になると従来のアルバム・チャートにランクインしてきたアーティストの面々が変わっていくかもしれない。
昨年2月には、楽曲の売り上げ枚数を集計してゴールドやプラチナなどを認定しているRIAA(全米レコード協会)が、新たにストリーミング再生やデジタル・ダウンロードなども集計に反映させる事にしたのだが、これについても各方面から賛否両論を呼んだ。当時この変更により、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のアルバム『To Pimp A Butterfly』や他のいくつかの作品がプラチナに認定されたのだが、ケンドリック・ラマーのレーベルであるTDEがこれに反発し、”100万枚をしっかり売り上げないと意味がない。だから俺達は今回の事を祝う事が出来ない”と認めなかった事が話題となった。
we don't stand behind this @RIAA bs. ole skool rules apply, 1 million albums sold is platinum.until we reach that #, save all the congrats.
— TOP DAWG #TDE (@dangerookipawaa) 2016年2月1日
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今回のYoutubeの再生回数がアルバム・チャートに反映されるかもしれないという動きが事実となれば、ミュージックビデオは勿論、視聴回数を増やす為の色々なアイディアで埋め尽くされることに違いない。最近のアルバム販売戦略については、SNSでの話題作りや、サプライズでのリリース、ただただ多くの曲をリリースしまくる方法など多種多様であるが、一つ言えることは本当に良いアルバムは目をつぶれば聴こえてくる音と、肌で感じるスピーカーの音だけで十分であり、感動を与えてくれた作品はCDやアナログで欲しくなる。また、それらは何十年経っても聴き続けられるという事だ。
流行りだから、、、ではなく、自分が本当に良いと感じる音楽だけを聴き続けたいですね。
Source: Black Music Dictionary