NME Japan
Photo: GETTY マイ・ケミカル・ロマンスが再結成を果たした。正直に言うが、(これから記すように)再結成は二度と実現しないものだと思っていた。 筆者よりもマイ・ケミカル・ロマンスに近しい人々はいる。時間を遡れば、筆者よりも遥かに彼らに近しい人々がいることだろう。筆者はただの1人のファンに過ぎず、どういうわけかお気に入りのバンドと話をする機会を事あるごとに得て、15年余りの期間にわたって様々な音楽メディアで彼らにインタヴューすることができたというだけに過ぎない。彼らとは友人というわけでもない。確かに、私たちの仲はいいかもしれないが、マイ・ケミカル・ロマンスの4人が誰かに無愛想にしているところを想像することのほうが難しいだろう。パンク・ロック畑出身の多くの大物バンドたちはそうではないのかもしれないが、マイ・ケミカル・ロマンスに限っては例外なのだ。 彼らの友人ではないし、特別近しいわけでもない。ただ、彼らから時々メールが送られてくることはあった。正直なことを話せば、彼らからのメールを読んで、再結成が実現すると感じたことは一度もない。彼らとやり取りをしながら、過去に複雑な思いを馳せたり…
続きを読む>>マイ・ケミカル・ロマンス、『NME』番記者が抱く予想だにしなかった再結成への思い