2015年に、一部レコードショップでだけリリースされたアルバム『色あはせ』。シカゴ音響派として知られるJohn McEntireやオノセイゲンが制作に参加したこのアルバムには、「かごめかごめ」や「ほたるこい」などの日本の童謡をシティポップス、ポストロック的に演奏し収録した。
2017年11月8日(水)にはミニアルバム『遊山』のリリースが決定。リリースに合わせて「色あはせ」のオフィシャルリリースも決定し、2作品が同時発売されることとなった。
『遊山』には前作から引き続きJohn McEntireがミキシング・エンジニアとして名を連ね、マスタリングはオノセイゲン。新たにツチヤニボンドのギタリスト亀坂英らを迎え、ジャーマンロックを想起させる濃厚なロック色あり、打ち込み的なビートのトラックありと、これまでの音楽語彙を増やし更に野心的な内容。 早くから彼らの才能に注目していた菊地成孔によるライナーノーツも収録される。
また本日より、2作品のトレーラーも公開された。
11月4日(土)には、古川麦+角銅真実を迎え、下北沢440にてリリースを記念ライブが行われる。
「色あはせ」コメント
日本の童謡をアレンジなんて、どのジャンルでやったって、全部ダッセエじゃん。
と、信じて疑わないアナタ(実はワタシもそうだったんですが)。
聴いてみて下さい。腰が抜けるので。- 菊地成孔
なんだろう、この透明感は。そして、DNA に直接聴こえる“音”の刺さり。
昔からよく知っているような、いや、一度も聴いたことがないような、、
縁日と近未来な硝子の都市が交錯するような、、まるで “耳が待っていた帯域” に自然にスネークインする音。
こんなすばらしい仕事をする人が日本にもいるなんて。捨てたもんじゃない。- 堤幸彦
どこか知っている音楽が、新しさをたずさえて戻ってきました。
そこで私は深呼吸したくなる。すうーと自然に、ゆっくりと静かに。- 山崎ゆかり(空気公団)
「遊山」コメント
これは上質なワールドミュージックだ。過去に作られた楽曲であるにもかかわらず、教科書に載ってる日本人なら誰でも知ってるメロディーと、実は知らなかった民謡とかが、それらをまったく新しいアレンジで聞かされる新鮮さ!
原種の持っている素朴で力強いメロディーとキヲク座のレシピによるアレンジ。
どの国でも確実にある種のファンがつく音である。(コメントより一部抜粋)- オノセイゲン
童謡には強烈な雰囲気がある。
故にその雰囲気をブラッシュアップした”カバー曲”になってしまう事が多いように思う。
だがこれは違う。その異様な雰囲気を残しつつもキヲク座の持つ新しい解釈で再構築された楽曲は、
別曲になってしまうギリギリのラインでただ単に”とても良い音楽”として成立している。
ほんと素晴らしい。 -池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
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