NME Japan

Photo: Andreas Neumann ロックに限ってもライヴを収録した名作というのは数多あるけれど、まあ、破格の作品と言っていいだろう。パリの地下に広がる全長320kmの採石場に作られた、数百万体の人骨が収められた地下納骨堂、レ・カタコンブ・ドゥ・パリ。そこで昨年7月に収録されたパフォーマンスが『アライヴ・イン・ザ・カタコンブ』として映像作品と音源でリリースされている。「そんなところでロックをしようなんてバカげているだろう」とジョシュ・ホーミ自身も語っているけれど、これはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジにとって18年来の夢だったということで、これまでどのアーティストに対してもこの場所でパフォーマンスをする許可が下りたことはなかったものの、一度限りの例外として実現することになった。 パフォーマンスはアコースティックで収録され、バンド・メンバーに加えて、3人編成のストリングス・セクションも参加しており、鎖や箸など即席のパーカッションも使われている。特異なシチュエーションにおける企画性の高いライヴとも言えるけれど、この作品が素晴らしいのはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジと…
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