NME Japan

Photo: Henry Redcliffe セルフタイトルのファースト・アルバムを発表したのが2022年、そこから3年を経て、ロンドンを拠点とする8人組のキャロラインがセカンド・アルバム『キャロライン2』を5月30日にラフ・トレード・レコーズよりリリースする。その素っ気ないアルバム・タイトルからも窺い知れる通り、研ぎ澄まされた基本原理は変わっていない。デビュー時から既存のポップ・ミュージックとはまったく違う時間軸と空間を持ったバンドだったが、新作でも俗世間とは切り離された音像を聴かせてくれる。けれど、成長を感じさせてくれるのは、そのアンサンブルの密度で、聴いていると、プレス・リリースに書かれた「前作では8人編成のバンドにほぼなっていたが、今では本格的な8人編成のバンドになった」という本人たちの言葉に頷かされる。素敵な冗談かのようにキャロライン・ポラチェックもゲスト参加することになったニュー・アルバムについて、ジャスパー・ルウェリンとフレディ・ワーズワースの二人に話を聞いたインタヴューをお送りする。 ――ファースト・アルバムの時は世間のポップ・ミュージックとはまったく違う時間軸と空間を…
続きを読む>>キャロライン、シーンを彼方から見つめる俊英としてセカンド・アルバムについて語る