兄弟ラップグループClipse(クリプス)の一人であり、G.O.O.D. Musicの社長としても知られるラッパーPusha T(プシャ・ティー)のソロとしては3作目となるニューアルバム『Daytona』が本日リリースされた。
これは2015年にリリースしたアルバム『King Push – Darkest Before Dawn: The Prelude』以来の作品。前作では多くのゲストを招いた作品となったが、今作ではKanye West(カニエ・ウェスト)とRick Ross(リック・ロス)の二人だけとなり、収録曲も7曲のみとなる。しかし、何度もやり直したアルバムというだけあって、一曲一曲が非常に濃い内容となっている。
そして気になるアルバムアートワークなのだが、アルバムがリリースされる前日に決まったことをプシャ・Tが自身のインスタグラムにて公開している。
実はこの写真は2006年に撮影されたと言われるWhitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)の自宅バスルームなのである。よ〜く見ると吸引パイプなどのドラッグ器具が多数転がっているのが確認できる。当然だがこの写真は当時話題となったのは言うまでもなく、その後2012年にホイットニーはビバリーヒルズのホテルにてコカインの使用と心臓疾患にて溺死している。
そして驚きなのが、この写真をカニエ・ウェストが8万5千ドル(約920万円)を出してライセンスを購入したということだ。アルバムがリリースされる数時間前までは違うアートワークで既に決まっていたようだが、深夜1時にカニエからプシャ・Tへこの画像を使用したいと連絡が入り、急遽決定したことだという。CDやレコードが主流だった時代では考えられない行動だが、現在のストリーミング時代だからこそ可能なことだろう。
アルバムも素晴らしい仕上がりなので是非チェックを!!!
Source: Black Music Dictionary