日々新たなスターが生まれるヒップホップシーンの競争は過酷だ。1曲メガヒットがあっても、1年後にはすぐに忘れられてしまうアーティストも数多い。そんな過酷なシーンの中で7年も最前線で活動してきたTyler, the Creatorが、その状況に対して苦言を呈した。
Tylerは現在削除済みのツイートでこう述べている。「俺は7年間このゲームに身を投じてきたけど、今でもまだキャリアが始まったばかりだと感じるね。ほんとバカげてるよね。たいていのラッパーは2年くらいでキャリアを終える。1曲ビッグヒットを出して、その後は誰もそのラッパーのことなんて気にしない。だから皆、今流行りのサウンドを必死で真似しちゃうんだよね。マジで悲しいよ」と、シーンのサイクルについていくことに必死なラッパーが多いことを嘆いている。
ただ最近では”White Iverson”のPost Maloneのように一発屋と称されつつも、その後もヒットチューンを出し続けシーンに残るアーティストも存在する。Post Maloneは一発屋のサイクルから抜け出したことになるだろうか。
Tyler自身は、楽曲が初めてラジオでエアプレイされたり、今年はグラミーにノミネートされたりと着実にキャリアを上昇気流に乗せている。アーティストが成功するには、Tylerのように、いつでも“まだ始まったばかり”だと思うことが重要なのかもしれない。
Source: FNMNL フェノメナル