東京・池尻大橋にある104GALERIEで3/23から、イタリア出身のアーティスト、ロバート・ボシシオの個展 『Paintings』が開催される。
1963年生まれのボシシオはウィーン美術アカデミー(The Academy of Fine Arts Vienna)を卒業後、ベルリン、ニューヨーク、ロンドンにて芸術を学び、現在はトローデナ(イタリア)、 クルジュ = ナポカ(ルーマニア)、ベルリン(ドイツ)の3都市のアトリエを拠点に制作活動を続けている。
ボシシオはこれまでに、アートセンター Hugo Voeten(ベルギー /2014 年)、ギャラリー Galerie Doris Ghetta(イタリア /2013 年)、国立美術館 MUZEUL DE ARTA(ルーマニア /2010 年)の他、オーストリア・ドイツ・スイス・アメリカ などで個展を開催。また数々の賞を受賞し、その作品は世界的にも高い評価を得ている。
日本初となる本展では、近年描いてきた新作の人物画を中心に、長年に渡り研究を続けてきた、空間を描いた「インテリア」シリーズ数点を 104GALERIE、104GALERIE-Rの二会場にて展示。
抽象画か、具象画かと問われることの多いボシシオの作品は、環境によって大きくイメージが変化する。
ある作品は近距離で見ると曖昧な抽象画のように見える。しかし数歩下がって全体を捉えた時、そこにはイメージ全体の輪郭が現れる。このボシシオ作品独特の効果は、用いられるオイル、テンペラ、灰、砂、ワックス、石膏などが重なってできる 複雑なテクスチャーの層が織りなすものだ。
ボシシオの近しい友人、そして良き理解者として20年来の交流がある映画監督のヴィム・ヴェンダースは、折に触れて彼に寄せる詩やテキストを発表しており、そこにはロバート・ボシシオの芸術に対する深い洞察と感動が込められている。
『見ること、そして信じること…』 ヴィム ヴェンダース
…
フェルメールにとってもそうであったように
ロバートにとって見ることは最上の喜びにして神聖な行為というだけでなく
彼の芸術において最も真なる主題である。
(それは彼が目を描く時だけではなく…)
彼のキャンバスが並ぶ、その前に立ち 彼は我々に(再び)その目で見させる、そして認識させる
21 世紀の今日においてもなお
絵画が表層を超越し
本質を捉え得ることを
我々に(再び)信じさせてくれるのだ 我々の世界が単なるモノで溢れているのではなく そこには魂をもった確固たる物質が存在するのだということを …
(2010 年『Seeing is Believing…』より抜粋)
Info
展覧会タイトル:Robert Bosisio “Paintings”
会期:2018年3月23日(金)ー5月20日(日)
オープニングレセプション:3 月 23 日 ( 金 )19:00-21:00
会場:104GALERIE、104GALERIE-R
住所:104GALERIE 東京都目黒区青葉台 3-22-1 目黒ハイツ 104
104GALERIE-R 東京都目黒区大橋 1-6-4 GARAGE
営業時間:12:00-20:00
休廊日:水曜日
Source: FNMNL フェノメナル