NME Japan
Photo: PRESS ホワイト・ストライプスはたくさんの疑問を呼び起こす。あのド直球のブルースには厳密な色のスキームと姉/弟&妻/夫の関係性が必要だったのだろうか? ここ10年の間にサッカーの試合を訪れた者が本当はベースラインではないベースラインの輝きの恩恵を受けることを可能にしているのは何か? 技術的には窺い知れるドラマーのほうがバンドをよりよくするのだろうか? 音楽さえよければ、このどれも気にならないのだろうか? 実のところ、最後の疑問に答えるのは簡単だ。代表例はこちらだろう。彼らがリリースした6枚のアルバムの底流にはぎこちなさが存在する。ホワイト・ストライプスがベスト盤をリリースするという事実にオンラインで喜びの声が溢れているのも当然だろう。その衣装やミシェル・ゴンドリー監督によるミュージック・ビデオ、絶え間ない陰口とジェイソン・ストールスタイマーとの殴り合いの喧嘩を差し引いたとしても、ここ20年間で最高のロック・バンドの一つであることは間違いないのだ。 第6位:『ホワイト・ストライプス』(1999) ホワイト・ストライプスのデビュー・アルバムには『となりのサインフェルド』的…
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