Higher Brothersの躍進や、人気TV番組『The Rap of China』などの登場で、一気に広まりつつあった中国のヒップホップカルチャーが、突如として危機に陥ったとTIMEが報じている。
同紙の報道によれば、中国のテレビ、ラジオ、新聞などを管轄する期間である国家新聞出版広電総局が、「テレビ番組でタトゥーが入っている俳優やヒップホップカルチャー、サブカルチャー、それに派生する退廃的な文化を放送するべきではない」と特別に要求したという。
同局のGao Changliは「中国共産党と気持ちとモラルが一致していない清潔でない俳優は絶対に使ってはいけない、味がなく下品で猥褻な俳優は絶対に使用してはいけない」など4項目の要求を追記している。
この要求により、人気ラッパーのGAIやVaVaがTV番組の出演がキャンセルになり、インディーラッパーのTriple Hは大手ストリーミングサイトの配信がストップしてしまっている。さらにPG Oneは自身の楽曲”Christmas Eve”でドラッグについて隠喩的に歌ったことを謝罪させられている。
日本からもKOHHやkiLLaなどが度々中国でライブを行っており、交流が盛んになったタイミングでの、今回の規制は中国だけでなくアジア全土のヒップホップカルチャーの盛り上がりに大きな影響を与えるのは間違いないだろう。
Source: FNMNL フェノメナル