アメリカの性科学専門誌・The Journal of Sex Researchが、「なぜ人は浮気をしてしまうのか」というテーマについて新たな研究結果を発表した。
研究者たちは、495名の平均年齢20歳の男女に「浮気をしてしまう原因」として77個の項目についてアンケートをし、それらを8つのカテゴリーに分類した。項目をカテゴリー毎にまとめ、浮気の原因として「yes」と回答されたものの割合をまとめた結果が以下である。
1. 77% 愛の不足のため
2. 74% 性のバラエティを求めるため
3. 70% パートナーに構ってもらえないため
4. 70% 状況的な要因(お酒に酔っていた等)
5. 57% 自尊心を高めるため
6. 43% パートナーへの八つ当たりとして
7. 41% パートナーの献身をほとんど感じないため
8. 32% 身体的な欲求のため
上のリストの結果自体はそれほど驚くべきものではない。しかしながら、この研究は新たな発見についても指摘もしている。
リストにある「泥酔していた(4)」や「仕返しのため(6)」といったものは、古くからある典型的な理由であるが、こういったものとは異なる、”浮気の理由”が存在しているという。
それは「各人の性格の特徴」である。アンケートの結果によれば、例えば「献身を感じない(7)」とした回答者の多くは「バラエティのために(2)」浮気をしてしまったり、また一方でパートナーに対し「愛の不足(1)」や「構ってもらえない(3)」という理由でも浮気をしてしまっているというのだ。
研究者たちは『これらの発見は、浮気の背後には多方面にわたる動機があるということを明らかにし、また浮気の要因を「パートナーの関係性」より説明するモデルを次のステップに進めるものだ。また、恋愛やセックスに関する研究や心理療法などにもこの研究結果は新たなヒントを与える。』と述べている。
浮気というものは「パートナーとの関係性」よりもむしろ「個人の性格」に依拠するとするこの研究結果によれば、もしあなたがパートナーに浮気をされてしまったとしても、自分を責める必要はないかもしれない。
(辻本秀太郎)
Source: FNMNL フェノメナル
