磯部涼によるBAD HOPなどが登場する苛烈なルポルタージュ『ルポ川崎』と細倉真弓の写真集『写真集川崎 KAWASAKI PHOTOGRAPHS』が12/15に発売

音楽ライターとしてこれまで『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』、『音楽が終わって、人生が始まる』などの著書や、共著『ラップは何を映しているのか』などで知られる磯部涼による『ルポ川崎』が12/15に発売される。

これは元々サイゾーの人気連載を大幅に加筆し、書籍化したもの。2015年に川崎で相次いで発生した中一殺害事件や簡易宿泊所火災、老人ホーム転落死などをきっかけに、磯部涼がその街のラップからヤクザ、ドラッグ、売春、人種差別までドキュメントした一冊。

同書には人気急上昇中のラップ・グループBAD HOPをはじめ、地元のアーティストらの生々しい証言を数多く掲載しており、上から目線の若者論、ヤンキー論、郊外論を一蹴する苛烈なルポルタージュとなっている。

また写真は世界的にも評価されている気鋭の写真家・細倉真弓が撮影を行っており、今回同じく12/15に連載時に掲載された写真を再編するとともに連載未掲載の写真を追加した写真集『写真集川崎 KAWASAKI PHOTOGRAPHS』も発売される。こちらは巻末の解説を、川崎出身のホラー作家・平山夢明が寄稿している。

・平山夢明「解説」より

「俺は彼処で切り落とされた右腕が夜道に転がっているのを見たし、砂利トラに轢かれた酔っ払いが脳味噌を真夏の灼けたアスファルトに撒き散らすのも見た。（中略）高架下の廃車、刺青を纏った若者、在日の人々、一癖も二癖もありそうな人物たち、猛々しい面魂のラッパー、ここには俺が好きだった川崎とその先にあるカワサキが紛れもなく存在している」

また『ルポ川崎』はAmazonでは初回限定でBAD HOPのT-Pablow、YZERRのポストカードが、いくつかの書店限定でオオクボリュウがイラストを描いたBAD HOPステッカーが特典としてつく。