DTMの打ち込みで難しいと言われてきた楽器の代表的存在がギターです。いくら高品位なサンプリングを用いても、普通にMIDI入力したのでは、どうしてもギターのダイナミックさを表現することができず、何か機械的、シンセサイザ的な音色になってしまうからです。そのため打ち込みでギターっぽさを出すためには、ピッチコントロールを駆使してビブラートとチョーキングを表現したり、6本ある弦を鳴らすタイミングを微妙にズラしてストロークを表現するなど、まさにギターリストのプレイの一挙手一投足を真似しながら細かなMIDI入力をしていく必要があるのです。
当然ギターの知識と経験が豊富でないと、そんな入力はできないし、膨大な手間もかかります。そんなことをするくらいなら自分でそれなら自分で弾くか、ギタリストに頼んでレコーディングしてもらったほうがよほど簡単ということになってしまいますが、そんな知識も手間も不要で、手軽に本気のギタープレイを打ち込みで再現できる音源が出てきています。その一つがThree-Body Technologyという会社が開発したHeavier7Stringsというメタル系のギター音源。実際に試してみたところ、打ち込みではもちろん、MIDI鍵盤でリアルタイムに弾いても、まさに本気のギター!というサウンドになってくれる、感激ものの音源なんです。どんな音源なのか紹介してみましょう。
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Source: 藤本健の“DTMステーション