10月8日に公開されて以来、現在Youtubeにて2300万回もの再生回数を記録しているシングル曲「GUMMO」をラップしている6ix9ineとはいったいどんな人物なのか?少しだけ触れてみたいと思う。
TEKA$HI69 aka 6ix9ine、本名Daniel Hernandez(ダニエル・ヘルナンデス)は、メキシコ系の母親とプエルトリカンの父親を持つブルックリン出身の現在21歳のラッパー。彼が13歳の時に父親は殺されてしまい、母親を助ける為にヘロインを売るなどして生活をしていたようだが、同時に刑務所にも服役していた過去があるようだ。
その後、彼は仲間に誘われるがままにラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、スパニッシュ・ハーレム出身のラッパーBodega Bamzと共演したりしている。
Bodega Bamzは彼について
“俺のダチはマジで狂ってる。正にDanny Brown(ダニー・ブラウン)とOdd Future(オド・フューチャー)をミックスさせたような奴だ。他に類を見ない彼のスタイルは、テレビなどで見ることになれば、決してチャンネルを変える事が出来ないほどの人物となっていくだろう”と伝えている。
彼が注目されるキッカケとなったのは、やはりSNSを利用した過激な発言や13歳の未成年の女の子とのセクシャルな画像など完全にアウトな事をしてしまっている事だろう。
また、話題となっているシングル曲「GUMMO」は1997年に公開された同名タイトルの映画にインスパイアされたものらしいのだが、問題はそのトラックにある。Playboi Carti(プレイボーイ・カルティ)の大ヒット曲「Magnolia」を手掛けた事でも知られるプロデューサーPi’erre Bourneによるものだが、実はこの曲は元々Trippie Redd(トリッピー・レッド)に使ってもらいたく提供したものだったのだが、彼らが断りもなく勝手に6ix9ineのこの曲に使用してしまったのだ。これについてPi’erre Bourneは完全に怒ってしまい、もう二度と彼らにはトラックを提供しない事を伝えている。また未成年とのわいせつな行動をする6ix9ineについてもあまり好んではいなかったようだ。しかしこの曲はそれとは裏腹に、現在Youtube上ではとんでもない再生回数を記録しており、リリックサイト”Rap Genius”でも13位を獲得するなど注目を浴びている状況だ。
超奇抜なレインボーカラーのヘアーと、それと同色のグリルがインパクトが大きすぎて一度見たら忘れる事はないであろう次世代ラッパー6ix9ineは今後どのような活動をしていくのか注目したい。
Source: Black Music Dictionary