2月に公開され話題を呼んだ空族、富田克也監督の最新作『バンコクナイツ』の撮影の旅を追ったドキュメンタリー『映画 潜行一千里』(向山正洋監督)が、12/16にK’s cinemaで公開される。
『映画 潜行一千里』は、空族が構想10年をかけて制作した映画『バンコクナイツ』の知られざる核心に迫ったメイキング・ドキュメンタリー。
タイ・ラオスを縦断した一千里、約4000キロのオールロケを行った同作、タイの首都バンコクの日本人専門の歓楽街タニヤ通りから東北部イサーン地方、雄大なるメコン川のほとりの国境の街ノンカーイまで、さらには国を越えてラオスの秘境までに至る空族撮影隊が辿った果てなき旅路だった。
旅を続けながら映画を撮り、映画そのものが旅になっていく。カメラは必然的に東南アジアの戦争の歴史を浮き彫りにし、そこで生きる人々の抵抗の輝きを映し出す。現地の人々が役者として出演し、さらにはスタッフとして一緒に仲間になって一本の映画を生み出していく、空族の制作スタイルも浮かび上がる。
監督はヒップホップクルー「stillichimiya」の映像ユニット“スタジオ石”の向山正洋。向山は“スタジオ石”として『バンコクナイツ』の撮影を進める傍ら、自らカメラを回し空族の撮影風景の裏側を記録に収めた。
新宿・K’s cinemaでの公開に先駆けて12月9日(土)に山口情報芸術センター[YCAM]にてジャパンプレミア先行上映が行われる。また空族の富田克也と相澤虎之助が、『バンコクナイツ』へと至る十年間にも及ぶインドシナ半島への潜入から生まれたノンフィクション書籍「バンコクナイツ 潜行一千里」が11月27日に河出書房新社より発売される。
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Source: FNMNL フェノメナル