ラッパーとプロデューサーがタッグを組んで「スマッシュヒットする」という前提で楽曲制作を行い、バトルする音楽番組「SMASH HIT」。番組に参加するのは、「漢a.k.a.GAMI × MINMI」「DJ IZOH × SWAY」「DJ PMX × KEN THE390」「AK-69 × MC TYSON」の4組。まずは漢チームとDJ IZOHチーム、DJ PMXチームとAK-69チームがそれぞれ戦う。審査員は101人のオーディエンス。50人のヒップホップファンと、51人の一般人が集まる。
「DJ IZOH&SWAYチーム」に密着。DJ IZOHといえば、「DMC WORLD FINAL」の2012年チャンピオン。TARO SOULとのユニット・SUPERSONICSでも活動している。タッグを組むのはDOBERMAN INFINITYのSWAY。11月1日にシングル「MANZANA」でDef Jam Recordingsからソロデビューすることも決まっている。
DJ IZOHとSWAYはもともとクラブの現場で知った顔であったものの、制作を行うのは今回が初めて。最初のミーティングではお互いのフィーリングを掴むために音楽話に華を咲かせた。SWAYがラッパーとして影響を受けたのはルーペ・フィアスコなど、2000年代のヒップホップ。さらに2人はキャムロン「Hey Ma feat. Juelz Santana」など具体的な曲名を挙げてイメージを固めていく。イントロの重要性、キャッチーさ、SWAYの全力ラップ、ハッピーなど、曲の大枠を共有して最初のミーティングを終えた。
Cam’Ron – Hey Ma ft. Juelz Santana
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DJ IZOHはトラックメイカーに、韻踏合組合の「一網打尽」を制作したことでも知られるNao The Laizaを指名。SWAYとのミーティングを元にベースとなるトラックを2人で制作した。このビートをSWAYに送り、二回目の打ち合わせに臨む。しかしSWAYはリリックの方向性を見つけられずにいた。IZOHはプロデューサーの立場から、「一発で伝わる言葉選び」「SWAYがどうオンリーワンなのか」などのキーワードだけは伝えるものの、リリックの具体的な内容はあくまでSWAY本人に決めさせたい様子。ちなみにIZOHは一回目の打ち合わせで「パンチラインは歌い手の世界観だと思う。全員一緒にならない。一緒だったらそれはパンチラインにならない」と話していた。決定打が見つからないまま二回目の打ち合わせを終えるが、収録が入らなかったミーティングで2人は納得できるテーマを見つける。
それは「とにかく今、この場を楽しもう」「この音楽で一緒になろう」というもの。リリックはIZOHのDJブースをバーカウンターになぞらえ「Bar DJ IZOH」という世界観のリリックを作り上げた。「もしDJ BOOTHがバーカンならDJ IZOHはバーテンだな / なら俺は今夜限りのシャンペンシャワー並みの言葉降らせるから」というSWAYならではのパンチラインも生まれた。これで2人が最初に話していたCam’Ron「Hey Ma」の雰囲気は、2人なりに再解釈された。ここからIZOHは細かすぎるこだわりのスクラッチを重ねていく。その姿はSWAYの言葉を借りれば「ミリ単位職人」。ミリ単位の細かさでスクラッチを刻んでいった。
こだわりの楽曲が完成すると、そこからは本番ライブに向けたアレンジが始まる。IZOHは最初にSWAYの全力ラップ、自身の全力スクラッチで観客を魅了したいと語っており、さらに2人は練習を重ねる。その努力の結果は・・・?
「SMASH HIT」は10月9日20時~AbemaSPECIAL 2チャンネルで放送
Source: Abema HIPHOP TIMES