近年、『高校生ラップ選手権』や『フリースタイルダンジョン』の影響から、一般的には現在 “ヒップホップブーム” と言われています。
そんな中、米ヒップホップメディア『Complex』で、 “あなたが2017年に知っておくべき日本のラッパー” と題し、7組の日本人ラッパーを紹介しているんです。
ヒップホップは、アメリカでは古くから人気文化の基盤となってきましたが、日本では伝統的なポップ市場と比べて、まだマイノリティーであるとしながらも、日本でもヒップホップカルチャーが急増してきていると紹介。
『Complex』でも伝えられているように、ブームとして今勢いがある日本のヒップホップシーンではありますが、まだマイノリティーであることは間違いありません。しかし、ヒップホップ好きの筆者からしても、この現状はなんか歯がゆく、「音源もクソかっこいいから、みんな聴いてよ!」って感情が常にあります。
これから、日本でもヒップホップが大きな産業となることを願っています。それでは、2015年にも25組の日本人ラッパーを紹介していた『Complex』が、今回はどんな日本人ラッパーを紹介しているのか。以下でチェックしましょう。
KOHH
KOHHの紹介では “結局地元” のビデオと一緒に、麻薬中毒だった母親と自殺してしまった父親と共に育ったというバックボーンや、パリでFACETASMレーベルを発表したなどと紹介されています。
YDIZZY
“YENTOWN” の存在や、昨年の6月に米メディア「Pigeons&Planes」に取り上げられた “BMW Ft. kZm” を紹介。また、「A$AP Rockyのようなノスタルジックな感情を引き出している。」と絶賛。
Kid Fresino
Fla$hBackSではビートメイクやDJをしていたこと、またスタイルとして90年代を思い起こさせる魅力的でゆったりとしたフロウを採用していると紹介。
KANDYTOWN
ワーナーミュージックジャパンに署名したラップグループで15人からなるメンバーの集合体であるとしながら、スローバックスタイルを取り入れた彼らの流れは、90年代を思い起こさせるもので、Jay Zの「Blueprint」時代からは、このスタイルは少なかったと紹介しています。
S.L.A.C.K.
東京出身で “5lack” とも呼ばれ、兄であるPUNPEEとその友人であるGAPPERとともに、トリオPSGのメンバーとしても活躍しているとし、DOG EARやISSUGIも共に紹介。
THE OTOGIBANASHI’S
このクルーは、日本の他の誰とも違う音楽を作っているとし、Gorillaz、またはThe Avalanchesを思い出させる。遊び心があり素晴らしい。彼らはBeastie Boysに対する日本の答えかもしれないと紹介。
kiLLa
kiLLAはYDIZZYをはじめ、kZm、KEPHA、Blaiseなどの猛烈なMCたちを含むクルーと紹介。今年の6月に米メディア「Noisey」に取り上げられたことから注目を集めたとし、各メンバーは、自身の急成長するキャリアを持っていると説明。
言語の壁がありながら、日本人ラッパーが海外メディアに取り上げられ評価されている。紛れもなくシーンのレベルが世界基準となっているということなのでしょう。
(via:Complex)
Source: BOSS侍