先日新たな投資を受け当面の経営危機は乗り切ったと伝えられている、音楽配信プラットフォームのSoundCloud。
しかし未だに根本的な経営改善はなされておらず、こうした経営危機もあってかユーザー減も著しくまだまだ明るい見通しは立てられない状況なのは変わりがない。
苦境にあえぐストリーミングプラットフォームに、ついに救世主が現れた?
SoundCloudの救世主になろうとしているのは、フランスに拠点をおくストリーミングサービスのDeezerだ。ヨーロッパでは知名度があがってきているDeezerだが、アメリカではSpotifyやApple Musicなどの後塵を拝している状況が、昨年のアメリカでのローンチ後も続いている。
DeezerのCEOのHans-Holger Albrechtは、Spotifyなどと対抗していくために、まずはSpotifyの影響力が強くないラテンアメリカやアジア、アフリカ地域などのユーザー層を狙っていくために、その地域のオリジナルコンテンツを強化していく方針だとロイターの取材に語っている。これはNetflixなどとも近い発想だ。
さらにSpotifyやApple Musicなどとの対抗策として考えられるのが、SoundCloudの買収だという。SoundCloudの膨大なユーザーをDeezerに取り込むことで、より大きな力に転換できると言われている。ただしAlbrechtはSoundCloudを「適正価格でのみ」買収すると話している。
SoundCloud側はDeezerの提案に乗るのだろうか?まだまだSoundCloudの行き先は不透明のままだ。
Source: FNMNL フェノメナル