NME Japan
2023年、音楽ファンが物足りなさを感じる瞬間は一瞬たりともなかった。至る所で、レコードは1年の間に感じられた痛み、傷、愛、喜び、そしてその間のすべてを体現することになった。おそらくそれはスフィアン・スティーヴンスの『ジャヴェリン』やデペッシュ・モードの『メメント・モリ』の喪失感、ミリタリー・ガンの『ライフ・アンダー・ザ・ガン』やガール・ギャングの『スパンキー!』の無謀とも言える奔放さ、アマレの『ファウンテン・ベイビー』の探究心溢れる実験性などになるのだろう。『NME』のグローバル・チームが選んだ50枚のアルバムはあらゆる人間の体験を体現し、大切に持ち続けていく価値のあるものだ。 50位 リル・ヨッティ『レッツ・スタート・ヒア』 2023年で最も意見が割れたレコードといったらどれだと思う? ラップ界のスーパースターは『レッツ・スタート・ヒア』でガラッと一変して、サイケ・ロックを取り入れて生まれ変わることになり、これに…
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