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メタル、ジャズ、クラシック、ポップス、ノイズ、映画音楽など様々なジャンルを横断するボーダーレスな音楽性。メロディアスかつダークネス、カオティックかつシアトリカルな世界観に心を射抜かれてしまう。囁揺音楽集団AsMRの1stアルバム『MUSIC RECEPTOR』は、その真骨頂を刻む内容と言っていい。 彼女たちの音楽は複雑怪奇な音色を追求しているように映るけれど、首尾一貫したシグネチャーを持っている。歌詞で描かれた登場人物の心情、それに伴う物語性や場面展開を踏まえると、緻密なアレンジが必要になり、多種多様なレイヤーが絡み合う。それによって、豊潤にして奥深い表情を引き出しているのだ。人間の心は竹を割ったような性格ばかりではない。むしろ感情の奥底にドロドロとした闇を抱えている人も多いのではないか。その闇を直視し、その闇に寄り添うことで、一条の光を聴く者にもたらす。換言すれば、暗闇から光明を逆照射した歌詞/楽曲アプローチが面白い。 AsMRはMilli(Vocal/Piano/lyrics)、GINA(Guitar/Roaring sound)、Ayaka(Bass/Whisper)、em…
続きを読む>>囁揺的音楽集団AsMRの1stアルバム『MUSIC RECEPTOR』ディスクレビュー