アメリカのソフトウェア音源メーカー、Spectrasonics(スペクトラソニックス)の代表的な製品、Omnisphere(オムニスフィア)が先日バージョンアップしてOmnisphere v2.5となりました。今回のバージョンアップの目玉となるのはHardware Synth Integration機能の搭載。KORGやMOOG、Roland、Sequential、Novation……と数多くメーカーのシンセと有機的な連携をし、完全にハードウェアの実機を使って音を出している感覚でOmnisphereを鳴らすことができるのです。
いわゆるフィジカルコントローラでの操作とはまったく別感覚で、各ハードウェアシンセの操作感、音のニュアンスをOmiisphereに融合し、大きく拡張してしまうユニークなもの。しかも従来のOmnisphere 2のユーザーであれば無償でのバージョンアップと太っ腹。とはいえ、「そもそもOmnisphereがどんな音源なのかよく知らない」という人も少なくないと思います。そこで改めてSpectrasonicsとはどんなメーカーであり、Omnisphereがどんな特徴を持った音源で、どのような歴史を歩んできたのかなど、その基本から紹介してみたいと思います。
続きを読む
Source: 藤本健の“DTMステーション