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ヴァーチャル・セルフことポーター・ロビンソンの来日直前インタビュー!

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ポーター・ロビンソンの新たなプロジェクト、ヴァーチャル・セルフが2018年5月31日(木)に東京の「マイナビBLITZ赤坂」で日本初のライブ公演を行います。

これまでポーター・ロビンソンとしては度々来日しているものの、ヴァーチャル・セルフとしては今回が日本初のライブ公演。

そこでヴァーチャル・セルフとは何のか?どういう見所があるのでしょうか? 詳しく話を訊かせてもらいました!

——2017年10月に突如発表されたヴァーチャル・セルフですが、一体どういったコンセプトで立ち上げたプロジェクトなのでしょうか?

ヴァーチャル・セルフは僕が2000年代前半のカルチャーから感じたことを表現しているんだ。

リズムゲームやダンスゲームはもちろん「Final Fantasy」や「Fantasy Star」など。なんだか不思議で、退廃的なんだけど近未来的でもあり。

僕は”サイバーマジック”と呼んでるんだけど、最近はこういったカルチャーがだいぶ薄れてしまったような気がして。

だから、その雰囲気や感覚を呼び戻せるようなプロジェクトを作りたかったんだ。

——ヴァーチャル・セルフの世界観は、ポーター・ロビンソンとまったく異なっていますよね。アートワークにもあるCGの女性はどういった意味があるのでしょうか?

ポーター・ロビンソンは僕自身を表しているもので、個人的な感情などを表現しているんだけど、それに対してヴァーチャル・セルフでは、僕が好きな少し古臭いスタイルを生き返らせようとしている。

ヴァーチャル・セルフの理想は(空想の)キャラクターたちがいることなんだ。だけど、ライブをする時にステージ上には僕=ポーター・ロビンソンがどうしても立たなければならない。

このプロジェクトはポーター・ロビンソンとは全く別ものにしたかったから、ヴァーチャル・セルフの(空想の)プロデューサーでもある、テクニック エンジェル(technic-Angel)とパスセレクター(Pathselector)というキャラクターを使うことで、その世界観を完成させることができたんだ。

——カルヴィン・ハリスがヴァーチャル・セルフの影響でダンスミュージックへの熱が再燃したと発言していましたが、それに対してどのように思っていますか?

とっても驚いたよ。今までカルヴィン・ハリスとはあまり深く関わったことなかったけど、彼の曲には影響を受けてきた。彼の”I’m Not Alone”は、過去10年の中で僕が大好きな「本来のトランス」の感覚を与えてくれた唯一の曲だよ。

最近はあまりトランスを聴けていないんだけど、個人的に最も原点に近いと思っている1995年〜2003年頃のトランス音楽が一番好きで、あのクラシックな要素が僕にとっては大事なんだ。

だから彼もそれを好んでいたことに驚いたし、すごく光栄だよ。僕の曲をツイートしてくれたり、動画も紹介してくれて驚いたし、何より彼をインスパイアできたことが嬉しかったんだ。

——日本好きとしても知られるポーター・ロビンソンですが、ヴァーチャル・セルフの世界観で日本のカルチャーから影響を受けている部分はありますか?

日本は非常に多くの影響を与えてくれているよ。ヴァーチャル・セルフの音やビジュアルは、日本のリズムゲームやゲームセンターから影響を受けているんだよ。

——これまで何度も日本のイベントやフェスでプレイをされていると思いますが、日本のファンの印象を教えてください。また、一番印象に残っているイベントは何でしょうか?

僕にとって最も思い出のあるショーは東京・お台場の「Zepp DiverCity」でマデオンと”Shelter”を演奏した時かな。すごく特別な気持ちだったし、大事なイベントでファンの皆がひとつになって音楽を楽しんでくれたのが印象的だよ。

数々のライブを行なってきたなかでも、一番大事なことは熱烈なファンと直接触れ合えることだよね。東京・恵比寿「LIQUIDROOM」のショーも最高だったし、日本でライブをするのが本当に好きなんだ。

日本のファンには愛と情熱を感じるし、日本のカルチャーにはずっと影響されてきたから、日本でパフォーマンスできること、そして僕を応援してくれる人たちがいるってことは本当に光栄だと思っている。

——日本人アーティストとも多数交流を持っていると思いますが、今後コラボレーションしてみたい日本人アーティストや、今注目しているアーティストはいますか?

僕は自分の考えをバラしてしまうより、カタチにして驚かせたいんだ。

だからコラボしてみたいと思う日本人アーティストはたくさんいるけど、こういう質問には秘密主義なんだ。

でもね、本当にいろんな音楽が好きで、その中でも日本の音楽は特に多いよ!

——日本で行ってみたい場所などはありますか?

今年はついに温泉旅館に行ってきたよ! サービスのレベルの高さに感動し、温泉のリラックス効果でリフレッシュされたね。本当に最高だった。

あと、今まであまり機会のなかった東京以外の土地にも行こうと思っている。僕を応援してくれている人が日本各地にいるから、新しい場所に行くことは大切なことだよね!

東京にはもう20回以上来たことがあるけど、もっと地方にも行ってみたいし、沖縄にも行ってみたいし、やり残していることはまだまだたくさんあるんだ。

——今回ヴァーチャル・セルフ名義では初の来日公演となりますが、ポーター・ロビンソンの時とは違う演出など、見どころを教えていただけますか?

ポーター・ロビンソンは自分という人間を最大限に表現するもの。それに対して、ヴァーチャル・セルフは自分の一部を表現しているんだ。

自分の幼少期の一部、インターネットやゲームを覚えだした頃。その当時のノスタルジックで曖昧な思い出を表現するのがヴァーチャル・セルフなんだ。

ヴァーチャル・セルフではポーター・ロビンソンの曲はかけないし、サンプリングもしない。ヴァーチャル・セルフではデザインやスタイルを際立たせていきたいんだ。僕がもしこのプロジェクトのファンだったら、まさしくそれを求めていると思う。

——海外公演ではセットリストに日本人アーティストの楽曲も多数入っていますが、来日公演でも期待しても良いのでしょうか? ライブに来るファンのために予習しておくべき楽曲などがあれば教えていただけますか?

今のセットリストではヨーロッパのアーティストが多いけど、日本人のアーティストの曲も入っているね。リズムゲームや音ゲーの影響もあるんだ。

2000年代初期の音ゲーの音楽を作っていたアーティストの多くは、ヨーロッパのトランス音楽やイギリスのジャングル音楽からを影響を受けている。

彼らのように、いろんな要素を集めてライブでひとつにしようと考えているんだ。

ドラム&ベースのミュージシャンに、イギリスではトランス音楽はタブーだと言われたこともあったけど、僕の記憶では当時はトランスとともにジャングルが流れていたり、ジャングルとともにドラム&ベースが流れていたり、すべてが混ざっていた思うんだ。

IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)、エイフェックス・ツイン、スクエアプッシャーなど。これだけ多くの要素を取り入れた音楽が実際に存在するんだとわかり、それこそがヴァーチャル・セルフでもやりたい事なんだ!

ライブセットには日本の音楽もあるけど、当時の日本人アーティストに影響を与えた原曲も入れている。

ヴァーチャル・セルフの(空想の)プロデューサーであるテクニック・エンジェル(technic-Angel)の一番好きな曲はOnokenの”Felys”。

そしてパスセレクター(Pathselector)の一番好きな曲はヴィンセント・デ・ムーアがリミックスした”Ghosts”。

この2曲はヴァーチャル・セルフの世界観がうまく伝わる曲だと思うよ。

——最後に、日本のファンに来日公演に向けたメッセージをお願いいたします。

ヴァーチャル・セルフのライブを観に来てくれる皆さん、本当にありがとう! 僕はつねに新しいことに挑戦することが大事だと考えている。

そんな僕をここまで支えてくれたファンがいることは本当に幸せだし、ここまで応援してくれて本当にありがとう!

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VIRTUAL SELF
2018年5月31日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
マイナビBLITZ赤坂(東京)
VIPチケット18,000円(別途ドリンク代)/1Fスタンディング7,900円(別途ドリンク代)/2F指定8,900円(別途ドリンク代)
http://www.hipjpn.co.jp/live/vs

Text by EDM MAXX編集部

Source: EDM MAXX

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