NME Japan
これを読んでいるということは自分のことを褒めてあげてほしい。あなたは音楽への信念を12月まで真っ当してきたのだから。ふう。今年リリースされた素晴らしいアルバムに目を向ければ、この12ヶ月というのは過去を振り返りながら前へと進んできた日々とまとめられるかもしれない。 ラナ・デル・レイは3月に『ケムトレイルズ・オーヴァー・ザ・カントリー・クラブ』、10月に『ブルー・バニスターズ』と伝説を塗り替える作品を1枚のみならず2枚もリリースしたが、10年に及ぶ成功までの道を辿るために昔の未発表音源を掘り起こしている。同様にイギリスのロック・バンドであるアイドルズは昨年の挑戦的な『ウルトラ・モノ』に続いて内省的な『クローラー』をリリースして、苦難へと飛び込むオデッセイを次のように締めくくっている。「いろいろあるけど、人生は美しい」これ以上、2021年らしい言葉があるだろうか? 私たちの第1位のアルバムは、前作で幅広い筆致を見せたアーティストによって非常に極私的な機微で作られたセカンド・アルバムとなっている。アルバムは後悔、過ち、栄光、家族、自己実現についての作品であり、ロックダウンによる内省で未踏の領…
続きを読む>>NMEが選ぶアルバム・オブ・ザ・イヤー2021