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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.10】スミス、「好奇心」についてかんがえた

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こんにちは。映像演出家スミスです。

あっという間に年末だ。街は活気づいて華やかになり、寒さも相まって、寂しさもひとしお。この時期になると、意味もなく繁華街を徘徊したくなる。そこで見かけた人にもそれぞれの家があり、悩みがあり楽しみがあると思うと、自分が砂山の一粒であることが実感できて、なんとなく一年をリセットできる。

企画を考えることは、この仕事をしていて最も楽しい瞬間のひとつだ。いろいろな条件はあるにしても、方向性を決めることができる僕が「やったことのないこと」をやる機会に恵まれるからである。
もちろん「やったことのないこと」が面白い企画になるわけではないが、人生を生きていることに関しては、またひとつ経験のスタンプが押されるわけで、とにかくモチベーションが上がる。遠くへ飛ばすために、思いっきり弓を引いてみるわけだ。

「やったことのないこと」は、なんだって良い。行ったことのないところ、奇抜なファッション、パイ投げだって良い。とにかく好奇心のエンジンがかかると、想像力はどんどん膨らむ。それまで靄がかって全く見えていなかった景色が、あっという間に開けていき、あとは矢の狙いを定めて、想像の中から一番面白そうなものを射抜けばよい。

僕の人生において「好奇心」はとても重要な役割を果たしていると思う。そもそも自分の思っていることなんて誰かに伝えなくたって良いはずだ。でも「こんなに面白いことを誰かに見せたらどうなるだろう」と考えると、黙っていられない。映像の仕事を続けていられるのも、そんな好奇心が満たされていくからだ。思いもよらない音楽を作るアーティストがどんなことを考えているのか、役者が演技をするということがどのような作業なのか、あの場所で撮れる風景はどんなものなのか、自分の演出作品が、観る人にどんな体験をさせるのか。

だから自作は褒められなくても良い。たとえ批判されようとも、反応を知りたいという好奇心は満たされる(まあ仕事としてはよくないのだけど)。とにかく自身が感じた「好奇心」を作品という媒介を経て、なるべく感じたままの気持ちを伝えようと心がけている。企画を思いついた瞬間の高揚感ほど気持ち良いものはない。とにかく、僕の人を楽しませたい演出の中心には「好奇心」がある。

さて、今回の質問です。

昔買っていた漫画はありますか?(匿名年齢性別不詳)

最初に買ったのは「北斗の拳」ですね。週刊少年ジャンプ黄金期ドンピシャで、その中でも「北斗の拳」と「魔少年ビーティー」が好きでした。どちらも不穏な空気が流れるシーンが多かった気がしていて、今でもそんな世界観が好きですね。

Source: https://sams-up.com/feed/

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