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I-DeA、「スマホで曲作れちゃう時代、クリエイターとして名を上げるには他の人がやってない発想力やセンスが問われる」【MY EYE-DeA #15】

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いきなりですが、10月前半にテレビ東京で放送されていた「ハイパーハードボイルドグルメリポート」が個人的に今年最高のグルメ番組でしたw

あくまで個人的な意見ですが、テレビでいうところの「グルメ番組」というカテゴリーは曲でいうところの「ラブソング」と同じくらい定番なカテゴリーな感じがするのですが、その定番な企画の中でこのトピックでやろうとした方と地上波ながらそれを受け入れる上層部の柔軟さ。テレ東の方々の番組を作る姿勢、リスペクトです。見てない方はたぶんネットで探せば…w

さて、先月から一通り自分が絡んだ作品はリリースされて、またビート作りや人の制作に携わっている自分ですが、制作に関わってるアーティストの音の方向性が幅広くて(汗)90’sよりのビートからトラップよりなビート、さらにビートボックスを取り入れたビートまでひたすら打ち込みまくっていたわけですが、今回はやっとそこそこビートできて精神的余裕ができてきたので(笑)ビートメイキングの手法についてちょっと触れようかなと。

最近は音楽を作る環境もどんどん進化していって安く高クオリティで手軽に作れるようになってきましたね。なんつったってスマホで曲作れちゃう時代ですからねw

自分もアプリとか色々試したけど、MPC2000で曲作りしてきた古いタイプの人間なんで結局いまだにパッド叩いてますw。叩いてるパッドはMPCじゃなくMASCHINEになっちゃいましたが。

まー、昔は「設定したBPMとサンプリングしたループのBPMがうまく合わない」問題や「キック、スネアが乗っかっているサンプリングループと単音で打ち込んだキック、スネアがちょっとずれる」問題に直面して直すのに一苦労でしたが、今はPC上で波形見て簡単に合わせることができるし、タイムストレッチ機能も優秀になってサンプリングしたループのBPMも簡単に合わせることができる。なんでもできるぶんクリエイターとして名を上げるには他の人がやってない発想力やセンスが問われますね。ルール(基本操作や知識)を知った上でどれだけその隙間(誰もやってないカッコいいこと)を見つけるか。

URL: youtu.be

個人的な観点からの例えでいうと、PUSHA-Tの「M.P.A」の途中からループが変わる部分が、おそらく上ネタのループをタイムストレッチで強引にのばしてるっぽくて、それでピアノの音がビリついてるのですが、普通のクリエイターの感覚だと「ストレッチしすぎて音が壊れてる」ってそれで採用しないと思うのですが、この曲は逆に狙ってストレッチかけてちょっとビリつく部分にフィルターかけて、さらに狙ってこういう映像で作ってる。

同じサンプリングの曲を作るのでも90年代の機材と今の機材だとやれる処理の幅が違うので、いかに固定概念にとらわれずいろんな引き出しをもてるかがクリエイターとしては重要になりますね。

その90年代の機材にしても、我々の世界の伝説的12ビットサンプラー「E-mu SP1200」なんか1回に2.5秒しかサンプリングできない制限があったからこそあらかじめ45回転でサンプリングしてあとからピッチ落として、それが結果的に「ローファイサウンド」として認知されるという、説明書には書いてないような手法で向こうのヒップホップのクリエイターは昔からいろんな使い方を模索してやってきてて、こういう部分がクレイジーでレベルが高くて刺激になります。

※ 動画はビギーの伝説的アルバム「Ready To Die」等多くのクラシックを生み出した尊敬するレジェンダリープロデューサー「EASY MO BEE」がSP1200とS-950を鳴らす動画。

あと僕の場合、普段のレコーディングやら編集やらでProToolsを長年使っててショートカットの手くせがついてしまってることから(汗)、曲を作るときもサンプラーで波形いじってループ組み立てて作っていくというよりはざっくり組んでからProTools上で波形を切り刻んで細かく構築していくのですが、元々のサンプルにのってるキックやスネアが邪魔で単音で打ち込むキックやスネアを綺麗に出したい時とかに、サンプルにのってるキックやスネアのアタック部分にフェードインかけてアタック音を目立たなくしたりする時があるんですが、そういう細かい処理もPCになってから素早く簡単にやれるようになってほんとここ数年時代の進化を感じてます。

夏にリリースしてた自分のアルバムでスクリューっぽい処理してる部分が多々あるのですが、それもProToolsのshift押しながらプレイバックするとスロー再生になる機能で無意味にスローで聞いてたりしてたとこから「このノリいいじゃん」て思って発展してやってたり…まあ、色々トライしてディグって覚えていくのはどの世界でも共通することなんで、今の時代ネットでいろんな人のいろんなビートメイクの動画がみれるんで色々参考にしたらいいと思いますよ。自分も新しいソフトや機材出たらネットで使ってる人の動画見てチェックしてるんで。

ビートメイクの動画といえば「MASSAPEAL」のこのシリーズが有名なんで、万が一ヒップホップのビート作ってて見たことない人のために(笑)

今回はこのへんで、先月から今月にかけて作ったデキの良いビートwがMEGA-GやBES他、数アーティストの作品に使われるはず(汗)なんで次回以降作品として出来上がったら報告したいと思います。

Source: Abema HIPHOP TIMES

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